アンティークロレックスのメンテナンス方法

Maintenance method of antique Rolex

ここではアンティークロレックスのメンテナンス方法を紹介する。長い間アンティークロレックスを使用したいのであれば、日常の使い方に気をつけたい。たとえ店舗にて完全に整備済みであったとしても、やはり製造後数十年を経た時計だ。最高の状態を維持しながら使用していくためには、細心の注意を払おう。

アンティークロレックスのメンテナンス方法

防水性能は低下していることを肝に銘じておこう

防水性能は低下していることを肝に銘じておこう

ロレックスのオイスターケースは防水性が高いことで定評だが、やはり数十年の間に防水性能が落ちていることは十分に考えられる。そのため、一度水が入ってしまったら大変なことになる可能性も。 このようなトラブルを避けるために、アンティークロレックスを使用の場合は手や顔を洗うときに時計を外したほうが無難だ。

他にも注意したいこと

衝撃や振動

振動や衝撃も与えないに越したことはないから、落下しやすい場所に置かないとか、スポーツのときなどには使わないなどは徹底したい。

汗や手の汚れ

水分は天敵ということを上部で説明しているが、汗にも気を付ける必要がある。使用後はセーム革や専用クロスで汗や汚れを拭き取る習慣をつけておこう。

春日 キョンセームクロス 参考価格:1,944円

革ベルトなら使用後は十分に乾燥させておく。

他にも、防水性能が低下していると汗がケース内に入るというトラブルも起こり得るので、非常に古いアンティークモデルの場合、汗をかきやすい夏は装着しないという選択肢も。

日常の保管と保守

日常の保管と保守は、購入時についていた専用ケースに入れて、埃や衝撃を避け、直射日光などに当たらないよう保管する。保管場所は通常のロレックスと同じく落下しやすい場所に置いたり、樟脳の近くに置いたりしないように。

常時ワインディングマシーンを利用するのはおすすめしない

普通のものなら問題がないが、アンティークロレックスの場合は、ワインディングマシーンについてはおすすめしない。というのも、常時ゼンマイが巻き上げられ、強い力で駆動させてしまうからだ。時々ワインディングマシーンにかける程度でいい。

定期的なオーバーホールが絶対に必要

定期的なオーバーホール

アンティークロレックスなら最低でも2年に一度はオーバーホールすることが望ましい

日頃から大切に使っていてもオーバーホールは必須だ。というのも、アンティークモデルだと防水ケースであっても経年劣化によりホコリや水分が入る可能性はある。それをいち早く見つけて大きなトラブルになる前に修理するためにも、定期的なメンテナンスは欠かせない。

特にアンティークモデルであれば新しいモデルよりも短いスパンでオーバーホールを行うことになる。では、どのぐらいの周期でやればいいのか。毎日使っているユーザーなら年に1回、週末だけ使う程度なら2年に1回ぐらいが目安になる。

信頼できる店を選ぶことが大切

アンティークウォッチは表面の傷や汚れなどのコンディションばかりでなく、内部の機械のコンディションも一つとして同じものはない。

可能であれば購入した店舗でメンテナンスを依頼するのがいい。それには最初から信頼できる店を選ぶことが大切だ。

自分のアンティークモデルをよく知っている店なら安心

アンティークモデルによってはケース形状や劣化の程度によって、頻繁なメンテナンスが必要な時計もある。そのような特殊な場合であっても自分の時計のことをよく知っている店なら安心して依頼できる。つまり、オーバーホールなどは交換部品の有無や修理業者の技術力なども踏まえたうえで依頼する必要があるのだ。

アンティークモデルはアフターケアこそが重要

アンティークモデルはアフターケアこそが重要

メンテナンス費用が新品モデルより高い傾向

アンティークロレックスのオーバーホールや修理などのメンテナンス時の基本技術料は、それほど大きな差ではないものの、現行モデルよりも基本技術料がわずかに高額になっている。

というのも、アンティークロレックスは、製造より年月を経ているために現行モデルと比べてパーツ交換の頻度も高く、結果として現行モデルよりもメンテナンスにかかる費用は高くなる傾向が強い。

メンテナンス不可のものもある

もう一つ知っておきたいのが、メンテナンスを断られることがあるということだ。メンテナンスが可能なアンティークモデルもあるが、かなり昔に製造されたモデルは基本的に日本ロレックスではメンテナンスが受け付けられない状況になっている。

ほかにも、モデルによっては交換用パーツが日本ロレックスに存在しないことも。詳しくは「国内正規店でオーバーホールを断られる場合」で紹介しているが、状態や供給状況によっては日本ロレックスであってもメンテナンスができない場合があるのだ。

参考リンク 国内正規店でオーバーホールを断られる場合

スイスの本社へ直接依頼すると在庫がある可能性もなくはないが、本社にも在庫がないと日本ロレックスでのメンテナンスは不可能になる。一方で一般の修理業者が在庫を持っている場合も。そのため、アンティークモデルのメンテナンスでは、一般の修理業者の存在も重要となる

まとめ

人気が高く市場では現行モデル以上の価格で取り引きされるアンティークロレックスだが、これから購入しようと考えている人は、購入時や購入後のリスクがあることを知ったうえで購入しよう。

そのためにも、中古ロレックスと同じく信頼できる業者を探すことが重要である
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