人気動向

Popularity trends

需要と供給の市場原理に直接影響を与えるのが、人気動向。時代のトレンドやファッション界とも密接に関係している。

人気動向

並行価格や中古価格は人気と密接に連動する。人気上昇期は相場も上昇

男性俳優の着用したエクスプローラーIが大ブレイク

日本でロレックスが大ブレイクしたのは、1997年に放映された人気TVドラマがきっかけだった。ある男性俳優の着用したエクスプローラーIが大ブレイクし、ストリート雑誌でも大特集が組まれるほどファンが拡大。やがてスポーツロレックス全般にブームが飛び火。とくにエクスプローラーIとデイトナは大幅にプレミアム化した。

アンティークモデルは沈静化、ドレス系が人気に

その後、人気はエクスプローラーⅡの初代モデルや手巻きデイトナなどアンティーク系に移行し、ラグジュアリー化したドレス系の人気も上昇。

とはいえ、現行で未だにデイトナを筆頭に一部のステンレススチール製のスポーツモデルはプレミアが付いている。

各モデルの相場も人気の上昇・下降に合わせて変動してきた

上記の例以外にも、各モデルの相場も人気の上昇・下降に合わせて変動してきた。つまり、人気が出る前に購入すれば、比較的安く買える。

例えばGMTマスターⅡはそれまでサブマリーナなどのモデルよりも人気が低く、相場的に割安だったが、2018年のリニューアルに伴い人気が上昇。過去モデルのGMTマスターⅡの中古品(や買取価格)もそれに応じる形で上昇している。だが、この動きを先読みするのは、きわめて難しい。

 

人気が急上昇する要因

生産終了

超高級ブランドでゴールドやプラチナなどの貴金属を大量に使ったモデルは、まれに"時価"と表記されることがある。金相場の安い時期に買って高くなって売れば、それだけでも儲かるはず。

有名人が着用

古くは「ロングバケーション」で男性俳優が着用したロレックスのエクスプローラーIや、「踊る大捜査線」で男性俳優の着けたハミルトン、ウェンガーなどが大ブレイク例。最近は小粒になってきたが、有名人と同じ時計にあこがれる傾向は、今後も続くだろう。

魅力的な新作

アンティークシリーズのひとつに過ぎなかったタグ・ホイヤーのカレラが同社を象徴する人気ラインとなったのは、2005年新作のカレラ自動巻クロノグラフタキメーターがきっかけ。モダンなデザインや戦略的に抑えた価格設定が、多くの人々の心をつかんだのだ。

時代のトレンド

時代ごとに人々の趣向は変わり、そのトレンドに沿った商品開発が行われる。一方、たとえばビッグサイズの新潮流を生み出したパネライは、ルーツが巨大な軍用時計という由緒正しい歴史もある。1997年のパネライ復活は、ある意味で時代の要請だったともいえる。

ロレックスが高い理由は世界的な人気によるもの

世界最高レベルの人気は、まさに鉄壁の安定感

スイス時計界では中堅どころにしか過ぎない1905年創業だが、当初こそ知名度を上げるために苦心したものの、1950年代に新開発したスポーツモデルのすべてが、今や世界的な人気ラインに。

手巻きデイトナや初代ミルガウスなど、アンティークモデルが高値で流通しているため、資産価値としても安心できる。近年の人気はとくに高く、ロレックス正規店ではスポーツモデルのステンレススチールモデルは常に品切れ状態。並行品を取り扱っている店舗では国内定価よりも高い価格で販売されているなど、非常に高い人気を誇っている。

参考リンク 奥深い魅力のアンティークロレックス

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